角本かくほん 近藤材木店

社長メッセージ

近藤 淳士

私は、小さい頃、父親と親戚などについて行くと、「この長押しは板目で1本の木で4本の長押しをとられている」とか(長押しは通常柾目であり、板目の節のないものをとるには非常に難しいこと)話を聞いていると、年齢が大きくなっても、自然と建物のいろんなところを見てしまう癖がついてしまったようです。脈々と受け継がれる木への思い。
もう20年近く前になりますが、私が飯田に戻った頃、設計事務所さんの仕事であるお宅を引き渡す段階で、引き渡し時のクリーニング前の掃除をしていた時、床は合板フローリング・壁はビニールクロス、幅木・廻り縁・ドア・枠等(表面に出ている仕上げ材)がすべて既成品でプラモデルの様に取り付けられ、柱・構造材はすべて覆い隠されいたのを見て、自分は何を残しているのだろうか?これでは、プレハブ住宅と同じで、誰が携わっても同じものばかりが出来るだけ。何も感じない。何か虚しさを感じた。(そこが、メラメラと闘志に燃え上がった)スタートだったと思います。

ある方のお誘いで美術館を見に行った時、その空間に身震い・鳥肌が立つ思いがした。心で感じなきゃだめ。

足下にも及ばないが、
素材だけに溺れない家。
引き渡して10年・20年経った時に、けんかしたり、泣いたり、
笑ったりする家庭のある家を提供出来ればと思っております。